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「友よ、一緒に乗り越えよう」日本にマスク80万枚を寄贈――兆泰集団・王全董事長に聞く

发表时间: 2020-03-18    来源:CRI

3月17日夜、中国のある民間企業が日本に贈ったサージカルマスク80万枚が成田空港に到着しました。これらのマスクは駐日中国大使館を経由して、東京都や北海道の病院や高齢者施設に配布されます。寄贈したのは、北京に本部を置き、都市複合施設の開発・運営などを手掛ける「兆泰集団」です。 
 
 
 
成田空港に到着した物資・3月18日午後撮影
 
 これまでにも、中国の民間企業から日本への支援としては、BGIグループと深セン市マンモス公益基金会による検査キットの寄贈や、アリババグループの創業者・馬雲(ジャックマー)氏傘下の基金会や複合企業「復星集団」などによるマスクと防護服の寄贈などが行われています。
 
 今回は「兆泰集団は日本から多くの経験やノウハウを学び、成長してきた」と語る、同社の王全董事長にインタビューしました。
 
 
 
■「礼は往来を尊ぶ」 日本に贈るマスクは確かな品質のものを
 
――まずは今回の寄贈について、概要を教えてください。
 
 日本でいまマスクが不足していると聞いて、中国メーカー製の医療現場で使えるサージカルマスク80万枚を弊社で購入し、日本に寄贈すると決めました。これらの物資は17日夜に成田空港に到着しました。これから、東京にある中国大使館を経由して、主に東京都や北海道の病院や高齢者福祉施設に配布することを考えています。
 
 中小企業の微力な身でありながらも、少しでも日本の役に立てればと願っております。
 
――マスクを送ることになった、具体的なきっかけは何でしょうか。
 
 中国にも日本にも、「礼尚往来(礼は往来を尊ぶ)」を重んじる文化があります。今回の新型コロナウイルスの流行において、日本は当初から政府、自治体、民間までの各界が速やかに支援の手を差し伸べてくれました。救援物資の箱に貼られた「山川異域、風月同天」の文字もそうですが、そうした一衣帯水の寄り添う姿勢に深い感銘を受けました。
 
 中国で防護物資が不足していた2月には、日本の各界の多大なるご協力の下で、弊社も47万枚のマスクを購入し、北京市紅十字会への寄贈を通して防疫の現場に貢献することができました。困難な時に必要な物資を調達してくれた御恩を忘れはしません。
 
 「投桃報李(桃をもらったらスモモで返す)」という言葉があるように、感染拡大に伴って物資不足が生じた日本にお礼を返さなくてはという思いで、今回の寄贈を決めました。
 
――80万枚のマスクは、すべて中国製なのでしょうか。
 


 
河南省にあるマスク工場での現場視察(写真提供:兆泰集団)
 
 中国は元々、マスクや防護服の主要な生産地です。今年2月下旬以降に中国国内の感染状況が好転したため、生産能力も少しずつ回復してきました。
 
 今回寄贈したマスクは、中国ではサージカルマスクの主要メーカーの一つである河南省の工場で作られたものです。発注の際、メーカー側に「日本への寄贈用」と伝えると、工場側も快く応じてくれました。品質を保障するため、工場が取得している資格や認証などについて、確認を取ったうえで発注し、また生産過程においては、弊社はスタッフを派遣して品質のチェックも行いました。
 
 
 
■「困った時こその友、一緒に乗り越えよう」
 
――今回送った物資の箱には「相知在急難  独好亦何益」という漢詩と、「困った時こその友、一緒に乗り越えよう」という日本語のメッセージが貼られていますね。
 
 「相知在急難  独好亦何益」(友の絆の大切さは困難な時にこそ分かる。人の世は独りよがりではうまくいかないものだ)――これは李白の詩「君馬黄」からの引用です。
 
 
 先月、東京都から北京市に寄贈された第2陣の支援物資に、この「相知在急難」という部分と、日本の僧侶・策彦周良(1501-1579)の漢詩から「千里亦同風」という言葉が取られ、合わせて書かれていました。私たちのメッセージはそれに呼応した形です。
 
 李白のこの詩を通して、「中国と日本の人々が肩を並べてウイルスと戦っていく」という決意を表現し、両国民の友情がますます深まるようにとの願いを込めています。
 
――寄贈したマスクの配布先についてはどうお考えですか。
 
 引き渡しについては、主に駐日中国大使館や東京都と連絡しています。配る先は東京と北海道の病院や福祉施設を中心に考えています。なぜなら、どちらの都市も夏のオリンピックに関連する場所だからです。この夏、日本で無事にオリンピックが開催されることを心から祈っております。
 
 
80万枚のうち60万枚が東京都に寄贈 18日午後の引渡式
 
(右)兆泰集団戦略投資部 邱奕平総経理(左)東京都福祉保健局  江波戸好司指導調整担当主任
 
――兆泰集団が海外に何かを寄贈したのは、今回が初めてだとお聞きしました。
 
 はい、そうです。弊社には発足からまだ20年ちょっとの歴史しかありません。社名の「兆」は数多の大衆を、「泰」は無事、安全、健康を意味していいます。そのネーミングの通り、弊社が大変に重視していることの一つが社会への貢献なのです。これまでは国内を対象とする社会貢献活動をしてきましたが、今回は私たちにとって初めての海外に向けた寄贈になりました。
 
 弊社は国内の開発プロジェクトにおいて日本の建築デザインチームと協力関係を結んでおり、日本の事務所もあります。そして、そして、日本からは施工管理や不動産の運営・管理、環境にやさしいスマート住宅の建設など、多くの分野での経験とノウハウを学び、技術導入をしてきました。日本にいる多数のビジネスパートナーのお引き立てにより、今日まで成長できたと思っております。ですから、日本で起こったことは身近なこと、自分の身に起きたことと同じ気持ちでいます。
 
 そう言った理由からも、弊社が初めて海外向け寄贈を行う相手は、日本以外には考えられません。中国は最も困難な時期を乗り越えましたが、日本ではまだ影響が続いています。今後も日本側の必要に応じて、引き続き物資を届けたいと思っています。
 
 
 
■両国の協力は変わらない 収束後の交流拡大に期待を
 

 
兆泰集団・王全董事長
 
――新型肺炎収束後の中日関係はどうなるとお考えですか。
 
 新型コロナウイルスの影響で、両国の人的往来や交流に影が落とされましたが、交流と協力の土台そのものが変わったわけではありません。ここ数年、両国の経済や人的往来における協力の度合いはますます深まり、互いを必要と感じる部分が増え続けています。弊社も引き続き日本のパートナーと協力し、日本の優れた商品をどんどん中国に導入し、優れた日本の経営理念やマネジメントを学びたい考えです。感染症の収束後に、両国の民間往来のニーズはいっそう活性化していくものと私は見ています。
 
 今回のできごとは世界にとって大きな試練である一方で、公衆衛生レベルを引き上げるチャンスでもあります。中日両国がウイルス封じ込め作戦において助け合い、経験と教訓をくみ取り、公衆衛生と健康の分野での協力を強化することで、せめて人類のより良い社会づくりにつながってくれればというのが、心からの願いです。
 
――いま、日本の皆さんに一番伝えたいことは?
 
 日本はもうすぐ桜の季節だと思います。きっと皆さんが目の前の困難を乗り越え、うららかな春を迎えられるものと信じています。
 
 私は2年ほど前から仕事で日本に行く機会が増えました。東京だけではなく、北海道での家族とのスキーや、京都での紅葉狩りなど、日本には私の大好きな場所や風景がたくさんあります。事態が収束したら、必ずまた日本に行きたいと思っています。
 
 また、世界各地で新型コロナウイルスと戦う人々には、「どんな時も冷静さを失わないでほしい。花は必ず咲くものと信じてほしい」と伝えたいです。
 
 中国と日本、そして全世界は、必ずこの困難に打ち勝つことができると、私は信じています。

 
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